テンカラで最初の1匹を釣るための話しをする
もはや、誰も見ていないと思っていたこのブログ。
更新されない期間が伸びつつも、続ける事に意味がある。状態で何とか続けておりましたが、先日、とある、方から、ご覧頂いていると言う嬉しいコメントを頂きました。
嬉しい限りです。
頂きましたコメントの中でテンカラで釣りたいとの内容を目にしました。
コメント以外にも、知人からもテンカラで釣りたいと言う話しを耳にしますし、逆にルアーを使わすと結構な腕前の知人でも、テンカラでは釣果を上げれない人もいたりと。
人生初テンカラフィッシュは結構苦戦を強いられるモノなのは良く理解できますし、それが、近畿の地方ではなおさらかと思います。
そこで、今回は、超個人的な考えですが、テンカラ人生初の魚を釣るために何が重要か、どう考えているか、と言う事を書いてみたいと思います。
テンカラは十人十色と言われますので、ここに書く内容は、あくまで超個人的考えで、参考にならないかもですが・・よろしければどうぞ。
以前に「都市部でテンカラの練習うんぬん」なんて仰々しいタイトルの記事を載せましたが、これはテンカラのキャスティングが難しくは無いものの、独特であるため、ある程度は意識したポイントへ毛鉤をリリースできる様にはなっておきたいために考えた練習でした。
まぁ、朝少しだけでも釣りしたいので、自分への言い訳的な意味合いもあったのですが、意外と楽しかった。
で、キャスティングができる様になると、渓流に入るわけですが、そうなるとついついキャスティングにのみ意識が行ってしまいがちに。
キャスティングが重要ではありますが、テンカラ人生最初の1匹を釣るために現場で最も重要な事は、魚からいかに身を隠すか。
これに尽きると考えています。
とは言え、のべ竿にラインと毛鉤のテンカラですから限られた距離しか飛ばせない。
そうなると、当然こちらからある程度は近づかないと毛鉤を魚の前に落とせませんので、どうポイントにアプローチするのか?どここまで近づけば良いのか?と言うところが問題なると思います。
渓流魚は警戒心が強いと言われていますが、では、なぜ警戒心が強いのか?
例えば、上空から鳥などの捕食者が現れた場合、池や海の魚は深場に逃げ込む事ができますが、渓流魚はせいぜい、岩の裏や薮の中でに隠れる程度しか方法がありません。
下手すればクチバシを突っ込まれたたら人生終了となりかねない、非常に厳しいサバイバル環境で見つかる前に隠れる事こそ生き延びる秘訣、だと思います。
これはもはや、生き地獄。
人間に例えると、四畳半の部屋でフスマ一枚向こうに虎が住んでいる様なモノかと。
フスマの向こうに虎の影が見えると絶対に動かないし、そんな状況でカレーライスが出てきても食べれない。
何なら隙を見て、部屋から逃げる人もいるかも。
その反面、海や池は連なった大部屋を行き来できる環境で、フスマの向こうに虎が見えると隣の部屋に逃げれる様な環境、その代わり3部屋向こうにワニが居る可能性もありますが・・。
海、池のくだりは余談に近いのですが、つまり、何が言いたいかと言うと、渓流で身を隠さないと言う事は、釣り人がフスマの向こうの虎になっていまっていると言う事だと考えています。

岩や段差など釣り人が身を隠す場所は意外と多いです。
もし、うまく身を隠せれば、魚は素直に反応してくれますし、今まで居ないと思っていたポイントにも魚が居た事に気付いてもらえると思います。
では、どう身を隠すかと言いいますと、一番手っ取り早いのは、岩影に隠れるです。
ある程度の大きさの岩の裏に入りポイントへキャストするのですが、その際、岩影へ入るまでも注意が必要で、岩に入る前にザブザブ直立で渓流を歩く、歩行の波音で魚の警戒心を煽る可能性がありますし、驚いて逃げた魚につられて上流の魚も警戒する可能性も。
ですので、僕の場合は出来るだけ水に入らない、モノ影に隠れたり、壁伝い移動する様に心がけています。
ただ、岩のあるポイントなら隠れれるけど、チャラ瀬の様な場所では、身を隠す岩が無い場合もあります。
そうなるとどうするか。
そこで、魚の習性と視野を考える必要が出てきます。
渓流魚は基本的に上流を向いて泳いでいますが、これは上からエサが流れてくる、下に向いていると流されてしまう、単純に考えるとそうなのかなと思ってます。
この上流からエサが流れてくるの待っている事が重要で、少なくとも魚の視野の割合はある程度上流側が広いか意識が上流に向いていると考えています。
なので、下流側からのアプローチは鉄則として守っています。
ただ、魚の視野は広く、いくら背後からと言っても直立歩行で近ずくとバレてしまうので、ポイントに近ずくにつれかがんで進み、最後は膝をたたてじゃがむなどとにかく魚の視野から外れる事を意識して近づきます。
そして、魚が見えない位置からキャスト。
魚が見えると言う事は、魚から見られている。(気付かれているかはまた、別ですが)
これを頭の片隅に渓流に入って頂けるとテンカラ初フィッシュが少しは近づいたかと思いますし、微力ながら初フィッシュの糧になっていれば、嬉しい限りです。
ちなみに、毛鉤の流し方、流れの読み方などはエキスパートの方々がWebや書籍で書かれていますので僕の様な下手っぴよりそちらを参考にされた方が断然よろしいかと思います。
お世話になっております。とある者です。
その後もこちらのarchive記事を読み返しつつ,のんびりマイペースで渓流釣りを楽しんでいます。
お待ちかねのテンカラの記事,大変参考になりました。
実は先日,安曇川水系で初テンカラフィッシュを釣り上げることができました!おっしゃる通り,忍びの業を駆使して岩陰からキャスト(もちろんまともなキャストではありませんが)した結果でした。でも,「狙い通り釣り上げた」というより「気が付くと釣れていた」というのが正直な感想です。まだまだキャスティングも未熟でアタリもろくに取れませんが,「狙い撃ちして釣り上げる」を目指して精進したいと思います。
とは言え,ルアー釣りもやっぱり楽しいですね。テンカラ竿を振りながらもミノーをセットしたパックロッドを背中に担いで釣行を楽しんでいます。安曇川水系でテスト中のミノーにも大変興味があります。続報を楽しみにしています。市販の際はぜひとも購入させていただきたいと思います!
ちなみに来週は友人から海釣りに誘われています。ジグ単をしようと思っています。またしてもこちらのブログ記事を読み返しつつこれから準備します。
今後ともよろしくお願いします。
RyotaH1様、コメントありがとうございます。
テンカラ初フィッシュおめでとうございます!
不思議なもので、1匹釣れると2匹目以降は割と簡単に釣れると思いますよ。何匹か釣って行く内に、ラインの違和感を感じる様になると思いますので、そうなると益々面白くなると思いますよ。これからもテンカラ楽しんで下さい!
テストルアーは頑張っていいもの作ります。続報また記載させて頂きます。
ジグ単も何とも言えない奥深さと面白さがありますよね。ハマってしまうと抜け出せない危険な釣り、こちらも是非是非楽しんで下さい。