魚の視力の話しをする
今回も魚の目の話し。
前回、魚の色覚が優れている話しを書いたのですが、では、魚の視力はどうなのか?というのが今回の内容。
調べるとあっさり出てきますが、魚の視力は良い種類で0.3~0.6、海の沿岸部で生息している魚で0.1~0.2程度で、近眼だとか。
*但し、人間と魚とでは目玉の作りが違うので、単純に比較はできないみたいですが。
そんな視力で良く太古から生き延びてきたかと感心しますが、そこは、目以外にも優れた感覚器官(側線とか)の効果もあるからなのでしょう。
ただ、人間目線で調べると”視力が低く、近距離以外はピンボケ”と散々な結果の様ですが、詳しく調べると、先に書いた様に目の構造自体は水中に適した構造とのこと。
目の中には水晶体と呼ばれるレンズの役目を果たす器官があります。
人間の水晶体は断面がラグビーボール型の楕円。
この水晶体を筋肉で伸び縮みさせる事で、水晶体の厚みを変え、遠近のピント調節を行っているらしいです。
一方、魚類の水晶体は球体に近く、水晶体自体は伸び縮みしないのだそうです。
では、ピント調節はできないのか?と言うとそうでは無く、この丸い水晶体自体を前後に動かしてピント調整しているらしいのです。
ちょうど、一眼レフカメラのレンズが前後に動いてピントを合わす様なモノ。
そして、もう1つ、この球状の水晶体ですが、なぜ、丸いのかと言うと、水中の光の屈折率に合わせた形だからだそうです。
人が水中で目を開けるとボヤけて見えるのは、この光の屈折率が違うから。
と言う事は、水から釣り上げた魚の視界もボヤけていそう。
そんな聞いた記事をまとめると、魚は水中では間近に見るモノはある程度クッキリ見えている様です。
遠くはボヤけて、手前はクッキリ。でも近眼。
そう、考えるとルアーセレクトとアクション、毛鉤のチョイス、などなど違ったイメージが沸いてくる内容ではないでしょうか。