お裾分け用零余子の下処理をする

蔓に垂れ下がっているオタフク豆みたいなの、あれが零余子です。
いつもお裾分けを頂く方が、むかご好きとの事。
ならば、お返しにと、山に入り零余子集め。
ただ、年を越しの零余子は、結構、泥かぶってます。
蔓や枯れ葉が、雨でこびりつき、黒い被膜が積層状態・・。
普通に取ろうとすると、皮が剥がれてしまう程、頑固な汚れ・・。
そこで、いつも調理前に行う独自の下処理をお渡し前に行います。
採取した年越し零余子を一晩水に浸けます。
頑固な枯れ草被取りと虫出しを兼ねるため。
*見た感じ、虫は居なさそうですが、念のため。
翌朝、水から取り出したむかご。
虫は居ない様子ですが、一部の枯れ葉被膜は、健在。
それでも、一晩水に浸かっていたので汚れはふやけて取りやすい状態。
浮いた汚れをふき取り、それでも落ちない汚れは、爪楊枝で、剥いだり、こすったり・・。
あの手、この手で掃除。
*下処理としては、至って普通ではありますが、やるとやらないのでは、大違い。
下地処理はこれだけ。
かなり頑固な汚れだと、皮を痛める場合もあるので、なるべく調理直前に下処理するのが、ベストでしょう。

洗浄済むかご。これはほんの一部。
零余子のシーズンは秋。
実ってから、けっこう、時間が経っているので、素揚げ風に炒めてしっかり火を通し、塩をまぶして食すのがオススメです。
炒める際は、大きいサイズから炒め、順に小さいモノを炒めるのもコツ。
一気に炒めると小型は火が通り過ぎて焦げるの要注意。
風味が良くでホクホクした食感の零余子、美味しい山の幸です。