泉南にてアジングをする

中学生の頃、部活を終えての下校時間は、飲食店が賑わい始める時間帯でありました。

下校途中には「仔牛屋」なる、立ち食い焼肉店があり、店内は「コの字型」カウンターのみ。

店舗に入る壁や扉は無く、道と店内の境界は 「のれん」 のみ。

一辺に大人3人が立てる程度。

9人も入れば満員御礼(だったと記憶しています。)

 

この「仔牛屋」さんが賑わい始めると店内から焼肉の分身である煙が付近に立ち込めます。

この牛肉を炭火で焼く煙(におい)が、たまらなく良い香りで、練習後の空腹中学生には強すぎる刺激で、煙(におい)だけで、ごはん3杯は食べれそうでありました。

 

柔らかくジューシーな肉に、程よい焦げ目を付けたハラミと白ごはんをかきこむ妄想を連日の様にしながらの帰宅。

なんなら、匂いまで覚えていますから・・。

 

そんなある日、無知な中学生は ふと思います。「仔牛とはなんぞや?」と。

聞き調べますと、大人の牛の肉は本来硬いモノ、子供の牛「仔牛」は柔らかく、臭み無く、旨いと初めて知ったものでありました。

成熟前→肉質が柔らかい→肉本来の旨味が味わえる。

だいたい、こんなイメージが中学生の頭の中で完成した訳であります。

この方程式は、牛 に限らず、海の生き物にも、当てはまるぞ!と大人になった少年は気付く訳であります。

鯛やアオリイカなんかも、あまり大きいモノでなく、中小型が柔らかく旨いと感じ、考えつつ大人の階段をのぼる、のでありました。

 

 

さて、前置きが異常に長くなってしまいましたが、未成熟で旨い海鮮の中の1つにアジがあると思います。

ただ、アジの場合、巨大化しても旨いのですが・・。

それでも、小アジには小アジの旨味があり、大アジとは違った風味と旨味を感じるのであります。

 

そんな、美味しい小アジですが、数釣りがアジングで出来るとの情報をキャッチ。

以前は、毎週の様に南紀地方まで通った、懐かしのメンバーに声を掛け、短時間ながらの半夜アジングを楽しみます。

 

同行者の一人は、連日の様にアジングを楽しんでいるとの事。

アドバイスは、0.4gジグヘッドでキャスト後、カーブフォールでよろしい、との事。

0.4g・・そんなの入れてたかな・・。

と言う事で、ケースに入れてある、一番小さな、アッパーカットジグヘッドをセット、グロー系のワームを刺してキャスト開始です。

 

プルプルっと小気味良いアタリですが、魚のサイズは予想より小さくなかなか針掛かりしません。

また、プルプル・・竿を寝かせて、かなりスローなスウィープフッキング。

やっと乗りました。

アジング立派な小アジです。

 

サイズは小さいのに、良く引く、元気なアジ。

途中、常夜灯におびき寄せられたカマキリが顔を這ったり、大きなイエグモがタックルバックに侵入しかけたり、しまいには、クワガタを踏みかけたり、何故か昆虫だらけの漁港。

漁港クワガタ

コクワガタ。他にキリギリスにカメムシと昆虫だらけ。

この日は、岸際にシーバスが付いており、シーバスが寄ると、群れが沈む様子。

レンジを上げ下げして魚を探しながらの釣りが、またオモシロい。

小アジの刺身に南蛮漬け、フライ。レシピを妄想しつつの半夜釣り。

家族分を確保するまで、夢中で釣り続け、しっかり釣りを堪能。

(ちなみに、以前に徳島の方に伺った、すだち醤油で食べる刺身も最高です。こうなるとアジでなくとも旨いですが・・。)

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